海外への発送は行なっておりません
-
アビ・ア・ラ・フランセーズ
¥869,000
表地 絹100%(染司よしおか製 縮緬、胡桃染) 裏地 ウール50%キュプラ50% 女性用Mサイズ(着丈93.5cm 胸囲100.0cm 袖丈59.5cm) ※発送までに1週間ほどお時間をいただきます ※海外への発送は承っておりません ロココ全盛の18世紀フランスで男性貴族たちがまとった「アビ・ア・ラ・フランセーズ」を、忠実に復元したのが本作だ。画像からも明らかだが、袖が垂直に落ちることなく立体的に仕立てられているのは、舞踊や乗馬などの際に身体の動きを邪魔することなく、より美しく見せるため。また背後の裾に施されたプリーツは幾重にも折り畳まれ全長、約360cm 分もの生地が費やされており、身体の動きに追随して優美に揺れる。 イブニングドレスに代わる女性の正装として、スモーキングスーツを提案したのはイヴ・サンローランだが、由緒正しい宮廷服のアビ・ア・ラ・フランセーズであれば、マスキュリンにもフェミニンにも、フォーマルにもカジュアルにも、自在に着こなせるはずだ。 制作を担当した衣服標本家・長谷川彰良は、ヨーロッパの歴史的な装束を自ら購入した上で、それらをパーツに分解して構造や素材を確認、型紙を制作、服として復元・展示する超マニアックな自主展示「半・分解展」の主宰者として、つとに名高い。 素材となる絹は、着物の素材として織られた柔らかな縮緬地。『延喜式』以来の技法で植物染を手がける京都「染司よしおか」の、6代目当主を務める吉岡更紗が提供した。しっとりと控えめに艶めく絹の質感に、胡桃から取り出したグレイッシュなベージュが奥行きを添えている。 photo/Makoto Ito
-
道明製 組紐シューレース 丸八組
¥25,600
絹製、2本1組、各150cm、直径約4mm 「編む」とも「織る」とも異なり、複数条の経糸を互いに斜めに交差させて組織を形成する=「組む」ことで、伸縮性が高く、断面が立体的になる「組紐」。仏教伝来とともに大陸から日本へ伝わり、平安時代から鎌倉時代にかけて、その技法や意匠は独自の発展と成熟を遂げた。 本品は飛鳥時代に伝来し、日常的な紐に用いられる「丸八(まるやつ)組」で組んだシューレース(靴紐)。金糸・銀糸に淡い紫色を合わせた、シックな配色だ。上野・池之端の一角に店を構える「有職組紐 道明」が制作を手がけた。 道明の創業は承応元年(1652)と伝わり、現在は10代目となる道明葵一郎さんが代表取締役社長を務める。いま道明が販売している組紐は女性用の帯締や羽織紐がほとんど。近年ではネクタイやアクセサリーなどのラインも展開している。 だが、江戸時代に用いられた組紐は刀の柄に巻く柄糸、あるいは下げ緒としての需要が大半で、基本的に男性、それも武士の装身具だった。「勝って兜の緒を締めよ」も組紐だし、甲冑のパーツを組み合わせるのも、ベルトとして腰に締めるのも組紐だ。ならば機能性や堅牢性に優れ、外出前の玄関で靴紐を結ぶ時の「いざ」という感覚が、武士の出陣とも通じるシューレースは、現代の洋装に合わせる組紐として理にかなっている。 帯締同様の正絹で組んだ色鮮やかなシューレースは、ホワイトレザーのきれいめスニーカーでも、タフなブーツでも似合う。ブーツの場合は帯締と同じ「本結び」にすればほどけることもない。大人の足下を格上げする、切り札になりそうだ。 ※商品にブーツは含まれません ※染色加工の性質上、水濡れ、汗、摩擦により色落ちや色移りする事があります。ご注意ください ※決済完了後、1ヵ月程度で発送します ※海外への発送は承っておりません photo/Yoichi Nagano